ホーム睡眠寝室の温度環境

寝室の温度環境は睡眠の質に影響する?研究3件からわかること

寝室の温度環境 ・ bedroom temperature ・ 最終更新:

hintl編集部 / ねむり研究室

睡眠ジャンル担当・研究整理

白いスマートサーモスタットが明るい壁に取り付けられている様子
このサイトはアフィリエイト広告を含む場合があります。|最終更新日: |免責事項を見る

結論から言うと?

26/100

確信度: かなり低い

睡眠の質については、リスクの可能性が報告されています。

hintl のエビデンススコアは26/100(研究3件、確信度かなり低い)。

スコアは公開研究の数・質・一貫性だけから機械的に算出しています。広告や報酬は算出に影響しません。算出方法・このスコアを埋め込む

どんな人が対象の研究?

これまでの研究は、主に次のような人を対象にしています。

  • 成人男女 62名 (平均年齢 47.7±13.2歳)
  • 換気システムを備えた寝室の居住者
  • 北京の都市部に住む健康な被験者

読むときに気をつけることは?

  • 研究の数や質はまだ限られており、結果は確定的ではありません。
  • テーマによって研究結果が分かれているものがあります。
  • 体調に不安がある場合は、無理をせず医療者にご相談ください。

この記事の要点

  • 寝室の温度環境が、睡眠の質に対して悪影響を及ぼす可能性があるという報告があります。
  • エビデンススコアは26で、信頼性は非常に限定的です。
  • 自身の寝室の環境管理について検討したい人に役立つ情報です。

寝室の温度環境とは、寝室における温度の状態を指します。

睡眠環境を構成する要素の一つとして、睡眠の質に関連する要因として扱われることが一般的です。

寝室の温度が上がると、睡眠の効率が下がっていく可能性があるという報告があります。 今回紹介する研究の一つには、成人男女62名(平均年齢47.7歳)を対象とした調査が含まれています。この研究は(一定期間、特定の集団を追跡して関連性を調べる研究)として行われました。14日間連続で測定した結果、気温が上昇するにつれて睡眠の効率が低下していくという、用量反応的な傾向が見られました。つまり、温度が高くなるほど、睡眠の状態に影響が出る可能性があるということです。

また、別の調査では、環境の違いが睡眠に与える影響について調べられています。北京の都市部に住む104名が対象となった研究では、ある一時点での状態を調査する横断的研究(ある一時点での状態を調べて関連性を調べる研究)が行われました。そこでは、少し暖かい寝室環境で、かつ換気が良く二酸化炭素濃度が低い状態であることが、睡眠の質に有益な可能性があるという報告があります。温度が高いことが良い場合もあれば、悪影響を及ぼす場合もあるため、どのような条件が良いのかはまだ分かっていません。

研究にはいくつかの異なる手法が用いられています。例えば、29名の居住者を対象に行われた実験では、(参加者をグループに分けて効果を比べる、信頼性の高い研究方法)という手法がとられました。これは28日間にわたって行われ、1週間ごとに換気量を低・中・高の3段階に分けて調査したものです。この研究において、換気量が低い条件では二酸化炭素の濃度や相対湿度が高まりましたが、寝室の温度は変化していないことが示されました。つまり、この実験においては、換気量の違いが気温そのものを変えたわけではないということです。

このように、研究によって「何を比較しているか」が異なります。ある研究では、温度の変化と睡眠の関係を見ており、別の研究では、換気の量による空気の状態の変化を見ています。こうした調査方法の違いを理解しておくことは、情報の受け取り方において重要です。

今回の検討対象となった3件の研究の間には、いくつかの違いが報告されています。 睡眠の質に対して温度が高くなることが悪影響を与えるという報告がある一方で、少し暖かい環境の方が有益である可能性を示す報告もありました。このように、研究によって結果の方向性が異なる場合、エビデンススコア(研究の質の高さや一致度を数値化したもの)は低くなります。

今回のデータのスコアは26であり、信頼性は非常に限定的です。これは、研究の件数が3件と少ないことや、報告されている内容に矛盾が含まれていることが理由として考えられます。つまり、現在のデータだけでは、温度環境が睡眠にどう関わるのかを断定するには至っていません。

研究デザイン対象者数期間主な結果
Sleep health(2023・PMID:37076419)コホート研究62名14日間悪影響の可能性が報告された
The Science of the total environment(2023・PMID:37142023)ランダム化比較試験(RCT)29名28日間悪影響の可能性が報告された
Indoor air(2021・PMID:33620120)横断研究104名1日間良い影響が報告された

どんな人を対象にした研究?

対象者は、平均年齢47.7±13.2歳の成人男女62名、換気システムを備えた寝室の居住者29名、そして北京の都市部に住む健康な被験者104名の計195名です。

成人、特定の設備を持つ居住者、あるいは特定の都市部に住む健康な人など、さまざまな環境にいる人々が研究の対象となっています。

注意点・限界

研究の総数は3件であり、研究デザインはランダム化比較試験(RCT)、コホート研究、がそれぞれ1件ずつ報告されています。

睡眠の質に対して悪影響を及ぼす可能性があるとするものや、有益な可能性があるとするものなど、研究結果には矛盾が見られます。

信頼性は非常に限定的であると報告されています。

寝室の温度環境は睡眠に影響しますか?

寝室の温度環境が睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があるという研究が報告されています。これには3件の研究が含まれます。

寝室の温度環境の研究にはどのような人が参加していますか?

対象には、成人男女や、換気システムを備えた寝室の居住者などが含まれます。また、都市部に住む健康な被験者も含まれています。

寝室の温度環境に関する研究の信頼度はどうなっていますか?

研究の総数は3件です。信頼性は非常に限定的であるとされています。

寝室の温度環境は、睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性や、あるいは有益に働く可能性があるという報告があります。研究件数が3件と少なく、結果に矛盾も見られるため、現在のデータから断定的なことは言えません。まずは自身の寝室の環境がどうなっているか、セルフチェック診断で確認してみてはいかがでしょうか。

参考文献

このページの評価は、以下の査読付き研究にもとづいています(3件)。各リンクは一次情報(PubMed / DOI)に直接つながります。

  1. Associations of bedroom PM2.5, CO2, temperature, humidity, and noise with sleep: An observational actigraphy study. — Sleep health, 2023
  2. A single-blind field intervention study of whether increased bedroom ventilation improves sleep quality. — The Science of the total environment, 2023
  3. Associations of bedroom air temperature and CO2 concentration with subjective perceptions and sleep quality during transition seasons. — Indoor air, 2021

関連する成分・習慣

hintl はこの行動そのものの商品を掲載していません。同じジャンルで研究報告のある、関連する成分・習慣です。

寝室の温度環境は睡眠の質にどう影響する?

リスクの可能性研究間で結果にばらつきあり

26/100

確信度: かなり低い

要点で見る

寝室の温度環境は睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があるという研究が報告されています(研究3件、信頼性は非常に限定的)。

  • ヒトを対象とした研究 3件(参加者合計 195人)
  • 対象: 成人男女 62名 (平均年齢 47.7±13.2歳)、換気システムを備えた寝室の居住者 など
  • 研究間で結果にばらつきがあります
  • 分かっていないこと: 観察期間の長い研究がまだ少ない
研究数
3件
RCT
1件
参加者合計
195人
スコア 26 の内訳を見る
研究デザイン基礎点
RCTあり
+30/40
RCT加点
RCT 1件
+5/15
研究数加点
研究3件
+6/10
参加者数加点
合計195人
+5/20
一貫性加点
結果が一致していない
0/10
矛盾ペナルティ
ヒト研究で『効果あり』と『効果なし・害』が混在
-20/20

算出方法の詳細

研究一覧(3件)を見る

睡眠のセルフチェック(無料・1分)

いくつかの質問に答えると、あなたのタイプと、関連する研究報告のある成分・習慣を確認できます。

診断してみる

このジャンルの意外な評価

裏付けが特に強い

裏付けが今は弱い

あなたに関係するのはどれ?無料診断

この記事をシェア:

hintl編集部 / ねむり研究室

睡眠ジャンル担当・研究整理

公開されている研究を継続的にチェックし、専門用語をかみ砕いて読みやすい形に整理しています。「効果がある」という断定ではなく、研究の傾向として届けるのが方針です。

本記事は公開研究をもとに編集システムが作成し、編集責任者(平田拓也・合同会社AJARA代表)が管理しています。

編集方針を見る